初期設定の覚書
Vista化にともない,PowerShellも入れなおしました.いくつかはまる割には情報の少ない(というか,PowerShell自体の情報がそろえほど多くない)ことを書いておきます.初心者の備忘録でも枯れ木も山の賑わい,ないよりはましでしょう.
スクリプトの実行許可
デフォルトではPowerShellのスクリプト(拡張子ps1)は実行できません.これは,PowerShellのデフォルトがセキュリティの関係でスクリプトの実行を禁止しているからです.まずは,現在の設定を確認しましょう.
Get-ExecutionPolicy
とすると,次の四つのうちのどれかがでてきます.これは制限がきつい順番です.
- Restricted
- AllSigned
- RemoteSigned
- Unrestricted
デフォルトはRestrictedで,これだとスクリプトは実行できません.これをRemoteSignedに変更するには,PowerShellを管理者権限で実行させた上で
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned
とします.管理者権限での実行は,たとえばPowerShellのアイコンを右クリックして,「管理者として実行」を選んでください.
もっと細かいことは,PowerShellで
Get-Help about_signing
とすると出てきます.この手のヘルプには珍しく,比較的読みやすい日本語です.
入手したスクリプトの実行
ネットから入手したスクリプトは,RemoteSignedポリシーのもとでは実行できません.実行させようとすると
ファイル ***.ps1 を読み込めません。ファイル ***.ps1 はデジタル署名されていません。このスクリプトはシステムで実行されません。詳細については、get-help about_signing」と入力してヘルプを参照してください。。
といわれてしまいます.これは署名がないから実行できないのですが,署名を作る(いわゆる「オレオレ署名)のも大げさな場合があります.そのときは,当該スクリプトファイルを右クリックして,[プロパティ]を開き,一番下の方にある[ブロックを解除]を押して,解除してください.これで次からは実行できます.