「数学ガール」重版待ち多数。。すごいなぁ

あんまり知られてないようなので少し説明しておきます.多分,結城さんクラスの著者だと,どんなに少なくても初版10,000部くらいはいってるでしょう.

部数や印刷屋,製本屋の規模・体力・残業耐久力(笑)に依存しますが,6/6に表紙がお目見えしたそうですので,おそらく,遅くとも6/8あたりには,製版(フィルムかCTPでしょうか)が終わっているはずです.いわゆる青焼・白焼チェックが入って,刷板*1・印刷・製本と最低でも一週間ちょっと.部数が多そうだから二週間程度でしょう.配本に一週間でちょうど6/27に本屋に並ぶころです.

重版の場合,修正が入るのであれば,決定から一週間くらいは修正・製版作業にとられるはずです.修正がなければ,フィルムかCTPのデータから版を起こして,印刷・製本・配本ですので,重版は急ぎ進行で進むであろうことも考慮しても・・・やはり二週間弱はかかるはずです.とくに配本にかかる時間はどうにもなりません.

数学ガールはフィルムなのかな,CTPなのかな・・まさかダイレクトなんてことはないでしょうが,見た感じは多分CTPでしょう.どんなに急ぎでも最低一週間はかかるでしょう.

*1:「さっぱん」と読みます.印刷のための「アルミの板」(プレート)に印刷するものを焼き付ける作業です.この板をつかって紙に印刷します.昔は,印画紙から「写真」のように焼きつけたわけで,その次は「フィルム」を使って焼き付けて,最近ではTIFFデータから直接やきつけます.これをCTP(Computer To Plate)といいます.CTPはとにかく途中工程がないので早いのと劣化しないので綺麗なのです.